息子と私の恋愛ごっこ

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私には3か月になる息子がいます。38週間お腹の中で育ててやっとこの世に出てきてくれた赤ちゃん。小さいながらも手相や爪もしっかりあり、眩しいほどのまっすぐな眼差しに時が止まったしまったかのように吸い込まれ、あっという間に1日が終わります。よく子育てが無償の愛情だといいますが、実際に子育てを経験している中で、私は息子に対し無償の愛情ではなく、見返りを求めていることに気づかされます。

初めは『あなたがそこにいてくれるだけで私は幸せ』と思っていたのが、月日が経つにつれ『おっぱいをあげたんだから夜は寝かせて』『あやしてるんだからもっと笑って』など要求は更にエスカレートしていきます。これはまさに恋愛中のカップルと同じ感情です。自分の要求を相手に押し付けて満たされないとイライラするという身勝手さをまだ歩くことも話すこともできない赤ちゃんにまでぶつけている私。最初はそんな自分を否定し、自分に対してのイライラを夫にぶつけることで発散していましたが、あまりにもかわいそうなのでそんな自分を受け入れ、恋愛ごっこをしながら子育てを楽しむことにしました。

カップルなのでもちろん朝はおはようのちゅーから始まります。おっぱいの食事を済ませた後は、ソファーに座って愛をささやきます。甘えん坊な年下の彼なので、私の膝の上にごろんと横になり、熱い視線と宇宙語でそれに答えてくれます。時にはケンカもします。

泣き虫で頑固な彼なのでいつも折れるのは私ですが、抱きしめると決まって腕を力強く握って涙目で見つめてくるのでつい許してしまいます。不意にくれる笑顔のプレゼントにもうメロメロです。密かに楽しんでいる夕方までの恋愛ごっこ。もちろん夫には内緒です。

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